変形性膝関節症や関節リウマチに対する人工関節置換術、またスポーツ外傷に対して関節鏡を用いた手術を行っています。

担当医:武田秀之名誉院長 (外来日:月曜日午前・水曜日午前)

変形性膝関節症

膝関節のクッションである軟骨がすり減ったり筋力の低下が要因となり、関節内に炎症がおきたり、関節が変形(O脚など)したりして痛みが生じる病気です。関節の中に水がたまることがあります。

問診や診察のほか、X線(レントゲン)やMRIなどの検査を行います。
症状に応じて予防や治療を行います。
当院ではリハビリテーションやお薬、注射などで痛みを緩和する治療を行います。なかなか痛みが取れない場合は最終的に以下のような手術治療を行う場合があります。

① 関節鏡手術

変形が軽い場合には内視鏡(関節鏡)による手術が可能です。数ミリの傷が2−3ヶ所で可能です。

② 脛骨骨切り術

変形が著しい場合には軟骨の状態や年齢によりO脚を矯正して痛みをとる骨切り術の適応になることがあります。

③ 人工関節置換術

さらに変形が進んだ場合や年齢により、軟骨を削って金属と樹脂からなるインプラントを挿入する人工関節置換術が適応になります。

*日本整形外科学会「整形外科シリーズ3」より画像を引用しております。

半月板損傷

スポーツなどのケガや、加齢により傷つきやすくなっているところに小さなケガが加わって損傷する場合があります。膝の痛みや引っかかり感、膝に水がたまるといった症状が起こり得ます。半月板はレントゲンには映りませんので、損傷の様子や程度は診察やMRIなどの検査によって判断します。
治療はまずはリハビリテーションや抗炎症薬の投与などを行いますが、改善しない場合には手術治療を行います。通常は関節鏡を用いた関節鏡視下手術を行います。年齢や損傷部位により傷んだ半月板を部分的に切除する方法や、損傷した部分を縫い合わせる方法などがあります。

膝靱帯損傷

スポーツや事故などで膝に大きな力が加わった時に種々の靱帯損傷を生じます。
以下のように前・後十字靭帯、内・外側側副靭帯があり、時に複数の靱帯損傷を生じることがあります。

診断は診察やレントゲン、MRIなどで行います。治療には手術療法、保存療法があります。日常生活で支障が出る場合や、肉体労働の従事者・スポーツ愛好家など膝にかかる負担が大きい方は手術をお勧めしています。手術では主に自家腱移植を行なっています。