褥瘡外来開設の御案内

高齢化社会を迎え寝たきりの患者様が増え、褥瘡の予防や治療が必要となっています。政府は在宅療養を推し進めている為、介護不備に伴う褥瘡は更に増加すると思われます。褥瘡の予防・治療は医師や看護師のみならず、栄養士、リハビリなどの多職種を含むチーム医療が必要です。当院では入院患者様に発生した褥瘡に対してチーム医療を行い成果を挙げて来ました。この褥瘡に関する技能やノウハウを生かして褥瘡外来を開設し、今後増えるであろう褥瘡の治療や予防、教育指導などをおこなう事にしました。

当院には次の6つの部門からなるチームがあります。

1.基礎疾患の改善(主治医担当)

2.栄養状態の改善(NST担当)

3.褥瘡の処置(医師・看護師・薬剤師担当)

4.リハビリテーションによる褥瘡周囲の血流の改善(理学療法士担当)

5.在宅での褥瘡管理(訪問看護士担当)

6.装具の工夫(専門業者担当)

この褥瘡チームが入院患者様の褥瘡治療を行なっていますが、その活躍の場を外来治療に広げたいと考えました。よろしくお願いします。

褥瘡外来診療の詳細を御説明致します。

1) 初診(とき田クリニック)

消化器科(戸泉)の外来で初診を受け付けます。

まず褥瘡の評価を行ないます。

中等症以上の褥瘡は原則として入院治療とします。 軽症や入院出来ない場合は、栄養評価を行ない栄養指導を受けてもらいます。(栄養状態の改善なくして褥瘡の治癒はありえないと考えています)

またリハビリテーションの必要の有無を検討します。(リハビリによって褥瘡治癒が早められます)

褥瘡の治療方針が決定したら、次回再診の予約を取ります。在宅療養の場合は、訪問看護士に連絡して褥瘡の管理をお願いします。

2) 再診(湖南病院内視鏡室)

(月)~(金)曜日の午後行ないます。完全予約制とします。

1×/1週~2週毎に来て貰い、褥瘡の評価と治療を行ないます。褥瘡が増悪し外来治療が限界の場合は入院治療に切り替えます。

また、御家族や介護担当者への教育指導も御希望があればお受けするつもりです。

どれだけ皆様の御期待に添えるかわかりませんが、頑張っていきたいと思って います。先生が診ておられる在宅療養の患者様で、褥瘡が出来対応に苦慮され ている方がおありでしたら、当院褥瘡外来を御利用下さい。お待ちしています。